« いわゆる第1文型<V>の感覚:自分が“対象”、自律する感覚 | トップページ | いわゆる第4文型<V+■+■>の感覚:『受け渡し』の感覚 »

2007年2月 7日 (水)

いわゆる第2文型<V+~>の感覚:(対象の無い)存在状態の説明『単なる説明』

では次は、“いわゆる第2文型”<V+~>のカタチです。
『ハートで感じる英文法』では、“~”には『名詞以外の要素もくる』と説明されていますね。

一般的に第2文型は、“SVC”と表記され、“C”は補語と呼ばれ、『主語と補語が“=”の関係で結べるもの』と説明されています。
そして、『どのような状態・性質なのかを説明する文』だと言われています。

これはとっても分かりやすいですよね。
ある面、英語の大原則の一つである『並べると説明』(二つの要素が並ぶと、後ろは前を説明する)に最も忠実な構造なのですから。

I am a boy.

“I”=“boy”
とてもすんなりと納得できます。

SVOの第3文型とは対照的に、主体と客体(対象)という対峙的な関係の無い、存在しているものの説明になっています。
このカタチの感覚は、『対象の無い、存在状態の説明』ですね。
「主体と対象の関係がない」というのがポイントです。
大西先生は、『ただの説明』と解説されています。
『並べると説明』が適用されているだけですから、『ただの説明』(笑)

このカタチの代表的な動詞がbe動詞。

be動詞の感覚については、以前にこのブログにも書かせていただきました。
元々、存在しているという概念を切り取った言葉なのですが、
前後に単語が来ると、伝えようとする内容は、その概念的・実態的に存在しているモノ、コトについてのことであることは
あまりにも当たり前のことなので、存在の意味は薄れ、
前後の単語を単に繋ぐ役割になっているものと解釈しましたよね。
だから、存在しているものの状態を説明することになり、“いわゆる第2文型”のカタチにはとても馴染みます。

もし第2文型の説明がここまででしたら何も問題ありません。
英語の『並べると説明』の感覚が分かっていれば、理解するために何の努力も必要ありません。

でも、ここからが問題です…
第2文型にはbe動詞以外のものがあります。

be動詞以外でこのカタチをとるものはそれほど数が多いわけではありません。
「~になる」:become, get, grow, turn, fall, go, come,
「~のままだ」:remain, keep, stay
「~のようだ」:look, sound, appear, feel

例えば、大西先生は次のような例文をあげています。
Taro became a dentist.

ここでヒネクレ者の私は、あれっ?と思ってしまいます。
感覚的に“=”と感じられないのですよね…

becomeには、SVに近い主語が“対象”となった働きかけが感じられるのです。
歯医者になるために頑張って勉強して、それで歯医者になるわけですから…

皆さんはどう思われますか?
私はとっても違和感があります。

「~のままだ」:remain, keep, stayにおいても努力が感じられてしまいます。
つまり主語が対象になって、維持できるように働きかけている第1文型の雰囲気が漂っているのですよね。

「~のようだ」においては、「~になる」や「~のままだ」ほど強い第1文型的印象はないですけど、
主語がある状態と繋がっている(向けられている)感覚があって、
その状態を補語で説明している印象を受けます。

まぁ…確かに、存在の状態を説明しているといえばそうなのですけど…

う~ん…やっぱりbe動詞以外は、第1文型の方が感覚に合っている気がします。

そもそも、主語と述語が『並べると説明』の関係になっているのですから、
“Taro” = “became a dentist”
です。

それなのに、S=Cという関係が成り立つと言うのですから、
“Taro” = “a dentist”

∴“became” = 0 ????

動詞“became”の立場が無いですよ(笑)

be動詞は、もともと“存在”を意味していても、言及しているものは存在しているもののことを言っているため、前後の言葉にその意味が含まれてしまい、
be動詞 = 0 
主語(S) = 補語(C)
となっても文句は言われないのですけど…
『主語(S)=補語(C)』の関係は、be動詞の意味が他に吸収されてしまったことによる結果に過ぎないはずです。
『主語(S)=補語(C)』の分類が先にあったわけではないはず。

私には、“分類することが第一優先”で、むりやり『状態を説明している』と同じグループにされてしまっているような気がします。
悠久の歴史を持つ(?)英文法にケンカを売るつもりはありませんけど、
(既に十分ケンカを売っている?(笑))
『第2文型は主語(S)=補語(C)となる関係になるもの』と説明するのなら、
本当にその関係になるものだけにすべきです。
be動詞はやはり特別な単語なのではないかな…

be動詞も元は
I am that I am.
のように、第1文型です。
第1文型のことを書いた時に、『並べると説明』の関係で後ろに並べられた要素は全てCになりうると捉えましたが、
第2文型は、第1文型でのbe動詞の意味内容が希薄になった特別なカタチなのだと思います。
だから、be動詞以外は第2文型には似合いません。

気を取り直して、整理しましょう。
私が英語を勉強する目的は、「英語を日本語のように感覚的に使える」ようにするためなので、
5文型の分類があるから、それに従うのではなく、
感覚的に使えるようになるための道具として5文型を利用したいと思います。

というわけで、いわゆる第2文型のまとめです。
(働きかける)“対象”が存在せずに、存在する状態や性質を説明するときには、第2文型<V(be動詞)+~>を使う

|

« いわゆる第1文型<V>の感覚:自分が“対象”、自律する感覚 | トップページ | いわゆる第4文型<V+■+■>の感覚:『受け渡し』の感覚 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: いわゆる第2文型<V+~>の感覚:(対象の無い)存在状態の説明『単なる説明』:

« いわゆる第1文型<V>の感覚:自分が“対象”、自律する感覚 | トップページ | いわゆる第4文型<V+■+■>の感覚:『受け渡し』の感覚 »