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2007年2月 9日 (金)

いわゆる第5文型<V+■+~>の感覚:“対象”がある存在状態なるように働きかける感覚、仕向けていく感覚

では、やっと第5文型<V+■+~>(SVOC)のカタチです。

これも第4文型と同様に、基本は第3文型ですね。
“まず対象ありき”という部分はかわりません。
ただ、単にその“対象”に『力が及ぶ』『影響を与える』だけでなく、それにより“対象”を「ある状態にしていく」内容が加わります。
その説明が『並べると説明』の関係で“対象”(O)の後ろ側に“C”として並べられます。
“目的格補語”と呼ばれているものですね。

つまり、いわゆる第5文型は、“対象”(O)をどのような状態にするのか、それを説明する“C”が来ているものです。

動詞(V)と動詞の“対象”(O)は『並べると説明』の関係にあり、
同時に、動詞の“対象”(O)と、その状態を説明する“C”も『並べると説明』の関係になっています。
したがって、『並べると説明』の二階建て構造と言えます。
(主語(S)まで入れて考えると、主語と述語も『並べると説明』の関係なのですから、三階建て構造ですね)

〔V←(O←C)〕

このように、“対象”(O)は、二つの『並べると説明』に関わっていて、それが立て続けに出てきますので、
『ハートで感じる英文法』では、『ピボット』と呼ばれていますね。

I painted the wall blue.

ここでは、
I painted the wall
the wall (=) blue
の両者が合わさっているわけです。

単に「壁を塗る」ということを言っているわけではなく、
その壁を「青い状態にしていく」ことが合わさっています。

このように、第5文型の感覚は、“対象”がある存在状態なるように働きかける感覚、仕向けていく感覚とでも言えばいいのでしょうか…

第3文型と『並べると説明』が理解できていれば、どうということはありません。
基本は、“主体”と“対象”が存在する、第3文型です。
たまたま、“対象”の状態を説明する言葉が後ろ側についているだけですね。

“対象”の状態を説明する“C”の箇所に
いわゆる形容詞がきたり、現在分詞や過去分詞がきたり、to不定詞や原形不定詞がきたり、
いろんなバリエーションがあるので少々ややこしくなっているだけです。

さて、第5文型の面白いところは、
「ある状態なるように働きかける感覚」、「仕向けていく感覚」には、表現により強制度合いの強弱があるということです。

まず、上記の例文を見てみましょう。
I painted the wall blue.
これは、強制するという以前に、自分が行動してそうしているわけで、壁という“対象”には刃向かう意志が存在しませんから、100%自分の思い通りになります。
これはその状態をblueという形容詞で説明しているだけです。

ところが、“対象”が意志のある人間の場合にはどうでしょう?
大抵の場合は、相手の意思を尊重して、相手の行動がある状態に向くようにお願いしたり、促すことになります。
このときに使われるのが、to不定詞です。

この感覚、上手く表現できないですねぇ…

例えば…子供の頃、ゼンマイ仕掛けで進むオモチャで遊んだことはありませんか?
(ゼンマイでなくてもいいのですけど(笑))
ゼンマイ仕掛けで進むオモチャを、ある方向に進ませたい時、その向きだけを目標となる方向に向けてやります。
あとは、オモチャは自分で勝手に進みますよね。
実際にやってみると目標とは違う方向に進んでしまったりすることもありますけど、でも、それはオモチャの意志。
オモチャの意志や主体性を尊重した場合、こちらにできることは、オモチャの進行方向を向けてやることだけです。
その“対象”の動きの向きをある方向に向けてやること、これがto不定詞の“to”となって表れます。
だから、通常は、相手の意志を尊重して、“to”不定詞が使われます。

例えば、
I asked him to do that.

ところが、向きを向けてやるだけではなく、もっと強制力を発揮したいときもあります。それが使役動詞です。
このときには、「相手がそうなるように促す」(オモチャの向きを向ける)という生易しいものではなく、かなりの強制力が生じます。
向きを向けるのではなく、直接その行為に持っていってしまうのです。
オモチャの例で行くと、オモチャの進行方向を進ませたい目標位置に向きを合わせるのではなく、目標位置に直接そのオモチャを持っていってしまう。
だから、使役動詞では、相手の行動をある方向に仕向けていく(相手の行動がその方向に向ける)ことを表現する“to”は無く、強引に“対象”をある行動に一致させる表現になります。つまり、toのない原形不定詞です。

例えば、
I made him do that.

いろいろ小難しい分類を習いましたけど、ただそれだけのことなのだと思います。

“対象”(O)にto不定詞が続く場合や、原形不定詞が続く場合については、また整理しなおさないといけなさそうですね。

今日は頭が回りません。取り敢えず今日はここまで…

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