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2007年2月11日 (日)

使役動詞ではto不定詞ではなく原形不定詞がくる理由:“対象”と行為・行動とのダイレクトな一致

今日は、“いわゆる第5文型”のバリエーションである使役動詞<V+■+...(do)>について整理します。

使役動詞が使われる時の感覚については、改めて書く必要がないぐらい有名(?)ですよね。
「人にさせる」とか「人にしてもらう」という感覚です。

基本的には、“いわゆる第5文型”のバリエーション<V+■+to...>の仲間ですので、
ある目的とする行動・行為(動作概念)に向けて“対象”の状態を変えるのですけど、
その強制力が<V+■+to...>とは違ってきます。

このブログをお読みの方は、学校で使役動詞を習ったとき、
“C”に入るものが、to不定詞ではなく、原形不定詞である理由をきちんと理解しましたか?
私は、「“使役動詞”という特別な名前がついているのだから、特別なのだろう…」としか思わなかったのです。
理由は全く考えなかったですね(笑)

でも、昨日書きましたように、to不定詞の“to”の感覚が分かれば、
使役動詞とto不定詞とは相性が良くないことが感じられるようになってきます。

“to”には、単に向きや方向の感覚だけでなく、
『(状態は違っているけども)そこに向けて“繋がっている”』感覚があります。
そこから、“繋がっている”状態(to以下の要素)が目的・目標となり、今の状態から変わるようにグイっと推して促す感覚を含むことになります。

だから、ゼンマイ仕掛けのオモチャの例では、
『オモチャの方向をクルッと向ける感覚で“対象”をある行為(目標)に向けて促す感じ』になるわけです。

ところが、使役動詞では、直接的に目標となる行動と一致させることになります。
『今の状態から変わるようにグイっと推して“促す”』のではありません。
一致させるために、直接、動作概念のところまで“対象”を持っていってしまう。
“繋がっている”のではなく、“一致”です。

ゼンマイ仕掛けのオモチャの方向をクルッと向けるような間接的な感覚ではなく、
オモチャを目的の位置までダイレクトに手で持っていくことになるわけです。

だからto不定詞の“to”は不要で、単なる不定詞になるのですよね。

こういうふうに感じながら、使役動詞の文を読むと雰囲気が出てきますよね。

I make my husband drive my car on weekends.

ダンナが家に居る週末には、ゴロゴロ昼寝させておくのではなく、
強制的かつダイレクトに“運転”と一致した状態にさせて買い物に行く雰囲気が感じられませんか…(苦笑)
 

makeでは強制的に一致させる感じですけど、
haveでは、一致していて当たり前の感じ。
だからグイと向きを変えて促す努力は何も必要はありません。
最初から一致していて、その状態をhaveすればいいのです。

I have my husband drive my car on weekends.

ダンナはいつも運転するのが当たり前で、
毎週当たり前のように運転して出かけている雰囲気を感じられますか…?

letでは、“対象”を自由に望み通りの状態にしてあげるわけですから、
最初から“対象”が行う行動は最初から一致しているのです。

I let my husband drive my car on weekends.

平日は自分が運転している車を、週末はダンナが自由に使わせている雰囲気が感じられますか…?

“to”があるto不定詞になると、このダイレクトな感覚がスポイルされてしまうのですよね。

使役動詞として使われてたとしても、to不定詞になるのが“get”です。
getは動きが感じられる動詞ですから、
相手(対象)を変えていく感覚が伴い、to不定詞との相性が良くなるのです。

正直に言いますと、つい最近まで、私の使役動詞の理解度は20%ぐらいでした(苦笑)
感覚的に随分わかってきたような気がします。

『ハートで感じる英文法』で大西先生が書かれているように、
『“文法のルールだから”』という理解ではなく、
感覚的に分かってこそ、使えるようになってくるのですよね。

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