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2007年2月14日 (水)

知覚動詞も『伝えたい感覚に違いがあるから、表現(カタチ)の違いがある』

第5文型のバリエーションでひとつ整理しておくのを忘れていたものがありました。
それは知覚動詞(知覚構文)です。

知覚動詞は使役動詞と並べられて解説されることが多いですよね。。
使役動詞と同様に、いわゆる第5文型SVOCの“C”に原形不定詞が置かれることがあるためかと思われます。

もちろん、知覚動詞を使う場合に、“C”に置かれるのは原形不定詞だけでなく、現在分詞や過去分詞なども置かれます。

今まで、五文型やto不定詞の感覚、それに原形不定詞が置かれるときの感覚を見てきて、
『表現したい感覚があるからこそ表現(カタチ)の違いがある』ことが理解できるようになってきましたので、
もう、これも何も問題はないですよね。

まず、知覚動詞の後ろの“C”に原形不定詞が置かれるケース。
I heard the bell ring.
(私はベルが鳴るのを聞いた)
「ベルが鳴る」という状態を耳にしています。
ここで、ringは鳴るという概念をそのままプレーンに表していますので、
動作(変化)のある概念でありながら、プレーンな感じをもつ少々広い時間幅を感じさせます。
『ALL IN ONE』では、こういった原形不定詞が置かれる場合には、
動作・行為を最初から最後まで聞いていた(heard)状態であると説明していますが、
動詞の現在形の感覚が分かっていれば、敢えて「最初から最後まで」と意識しないでもよいかと思います。
そして、the bellを今とは違うある状態に変えていくわけではなく、自然に耳に入ってきていたので、to不定詞ではありません。
もともとthe bell がringの状態であること(一致している状態)を耳にしているのですからね。
楽勝ですね(笑)

次に知覚動詞の後ろの“C”に現在分詞が置かれるケース。
I heard the bell ringing.
(私はベルが鳴っているのを聞いた)
日本語では違いが分かりにくいですけど、“C”がringing(現在分詞)になることで、
the bellがringingの状態であることを耳にしたのを表現しています。
ringing、つまりringの動作・行為の変化している部分(動き)がクローズアップされた状態。
その状態を聞いたというだけのこと。
伝えたい内容(感覚)が違うからこそ、違う表現になっているわけですね。

そして、知覚動詞の後ろの“C”に過去分詞が置かれるケース。
I heard my name called.
(名前が呼ばれるのが聞こえた)
my nameがcalledという過去分詞で説明されています。
過去分詞は“距離”分詞でしたよね。
ここでの“距離”は時間的な距離(過去)ではなく、空間的な距離ですね。
動作の主体がmy name とは空間的に距離があるところに在りますので、「名前が呼ばれた」となります。
そして、それが耳に入ってきた。
そういう状態ですね。

今までの整理した内容をそのまま適用していけば済みそうです。

ここで、きちんと記憶にとどめておく必要があるのは、
次の表現で意味が変わることかもしれません。

a) I heard her sing a beautiful song.
b) I haerd she sings a beautiful song.

違いは分かりますか?
a)は、いわゆる第5文型のSVOCで、“O”=“her”、“C”=“a beautiful song”
いわゆる第5文型は、第3文型の応用ですから、まず“対象(O)ありき”の表現です。
“対象”の存在を意識し、それがどのような状態であるかが“C”で説明されているのですよね。
だから、a)はheardの直接の対象である彼女が歌を歌うのを直接聞いたことを伝えています。

一方b)は、いわゆる第3文型のSVOで、“O”=“she sings a beautiful song”
heardの対象が“she sings a beautiful song”であって、
昨日整理した<V+(that)...>の感覚『報告の感覚』でthatが無いカタチです。
(丁寧に導いているのではなく、サラッと伝えている)
that 以下のこと全体をひとくくりに指して、そのことを聞いたというのですから、
人づてに聞いたことになり、ここでは直接彼女が歌うのを聞いていないと捉えられます。

実は、私は、このa)とb)の感覚の違いを全く理解できていませんでした(苦笑)

文のカタチの違いによる感覚の違いがわかれば、間違わないで済みそうです。
なかなか面白いですね。
一歩前進です(笑)

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