『穴は埋めろ』は、WH疑問文・関係詞だけじゃない
昨日は、『並べると説明』が私にとって“コペルニクス的展開”をもたらしたことを書きましたが、どのような内容かは書いていなかったですね。
今日はそれを書こうと思っていましたが、その前にもうひとつ、触れておかなければならないことがあるのに気が付きました。
それは、『並べると説明』と同じく、『ハートで感じる英文法(会話編)』の『英文法の歩き方』に書かれている四番目の原則『穴は埋めろ』です。
これはどのような原則か、ひとことで言うと、“情報の空いた部分を意識し、補う感覚で英文を理解したり作ったりすること”らしいです。
空いている部分を自然に補おうとする、補いたくなるのは人間共通の特性であって、英語(英文法)にもその感覚がある。
だから、空いている部分意識しながら読み書きすると少々わかりにくい文でもこの感覚を身につけていれば間違えずに理解できるらしいです。
例えば、
a. Who do you think hate Jim deeply?
(ジムのことをひどく憎んでいるのは誰だと思う?)
b. Who do you think Jim hate deeply?
(ジムがひどく憎んでいるのは誰だと思う?)
変な例でごめんなさい!
この二つをパッと聞くと、混乱してしまいそうですけど、後ろ側の空いている部分を把握することで、これも間違えずに理解できるようになります。
つまり、
a. 〔 〕 hate Jim deeply
b. Jim hate 〔 〕 deeply
この〔 〕で空いている部分(穴)を聞いていることが理解できれば問題なしというわけです。
学校で習ったときは、「元の文章を考えて、それを変形したのがこのカタチだから…」などと考えていましたが、会話ではそんなことを考えている暇は当然ありません。
読み書きしているときにできるようになる必要があるのですよね。
このあたりは学校での書き換え練習でもやったことがあるので、そりゃそうだよね!という感じですか?(笑)
大西先生は凄いなぁ~と思うのは、WH疑問文や関係代名詞だけでなく、to不定詞を使う感覚にも当てはまると解説されていることです。
I'm happy to hear your voice.
“I'm happy”だけでは、何が嬉しいのか分からないし言い足りない。そこで、“to hear your voice”と繋げています。
言い足りない情報(“穴”)を、to不定詞で文に繋げていくことで、言いたいことを“埋めていく”。
だから、to不定詞も『穴は埋めろ』の感覚だそうです。
ここまで聞くとピンときませんか?
疑問文ではないフツーの文でも『穴は埋めろ』の感覚があるのです。
…ということは…to不定詞に限らず、フツーの文の他の部分にも『穴は埋めろ』の感覚があるかもしれない…いや、あるのです(笑)
私の捉え方は、また偏っているかもしれませんけど、大西先生が言及されていない部分にもあるのだと考えています。
今日は仕事でとても疲れましたので、このあたりまでにしておきます。
では…『並べると説明』と『穴は埋めろ』がどのように繋がっていくのか、整理の続きはまた明日…
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コメント
そう、不定詞に限らず、形容詞だって副詞だってピリオドだって穴を埋めていますよ。だって、完成した文の部分だったらなんだって「穴を埋めているもの」ということになりますから。大西さんはハッタリデス。
投稿: 評判悪い公立高校英語教師toeicは960だけど・・・ | 2007年2月16日 (金) 05時18分