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2007年1月31日 (水)

5文型のO(目的語)とC(補語)も『並べると説明』

「英語は、主語の後ろに動詞が来る言語です」

これを真面目に声を大にして言うと「当たり前だ!」と怒られてしまいますよね(笑)
人によっては、「主語の後に助動詞が来ることもあるし、命令形や倒置もある」と突っ込んでくるでしょうけど、
少なくとも英語の基本形ではそのように言えます。
学校で、いわゆる五文型を習っているでしょうから、英語を習得しようとしている人にとっては常識ですよね。
(実は、私は五文型をまともに教えてもらった記憶がないのですけど)

では、このように質問するとどうでしょう?

「英語では、何故、主語の後ろに動詞が来るのですか?」

いったい、どれくらいの人がこの理由を説明を出来るのでしょう?
「英語はそういうものだから…」というのが普通の人達の反応ではないでしょうか?
私も過去いろいろな教材を手にしましたが、この理由がきちんと説明されたものに出会ったことが無かったです。
『ハートで感じる英文法』に出会う前までは。

その理由として、少々本質的な部分に遡って述べられているのが、『並べると説明』だったのです。

繰り返しになってしまいますが、一昨日に書いたポイントをもう一度確認しておきましょう。
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●『並べると説明』:二つの要素が並ぶと、後ろは前を説明する。
●主語と述語の関係も、『並べると説明』
 “He lives in London.” = “He” + “lives in London.”
 後ろの述語が、前の主語を説明している。
●『並べると説明』は、英語を使って意思を伝えるために、かなり広いダイナミックレンジで相似則が成り立っている原則。
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これらのことから言えるのは、
『英語は、最初にザックリと言いたいことの骨格を言ってしまい、その後で足りないことを説明していく言語』
だということでした。

この構造に従うと、「何がどうしたのか?」「何がどうなのか?」を言うための骨格になる部分を最初に言うことになる。
だから、主語の後に、言いたいことの骨格になる動詞が来ることになります。

『ハートで感じる英文法』を読んで知った内容がここまででしたら、
「なるほど」とは思っても感動はしなかったかもしれません。

この続きがあります。

個々の文だけでなく、パラグラフの構造も「最初にザックリと言いたいことを言って、その後で説明するようになっている」ことから、
広い範囲で相似則が成り立っていると言えそうなのでした。
大きななカタマリにする方で、相似則が成り立っているのでしたら、では、小さなカタマリの方では?…

主語と述語の部分で区切れるわけですから、
述部の中でも、その相似則、つまり『並べると説明』の関係が成り立っているのではないか…?
そう考えるのが普通ですよね?
(普通じゃない?(笑))

5文型の説明では、いつも次のように表記されます。
---------------
・第1文型: SV
・第2文型: SVC
・第3文型: SVO
・第4文型: SVOO
・第5文型: SVOC
---------------
主語と述語に分けて考えられるのですから、この際、邪魔な(?)主語は控え室に入っていただいて、述語のみを見てみます。
そうすると…
---------------
・第1文型: V
・第2文型: V ← C
・第3文型: V ← O
・第4文型: V ← O+O
・第5文型: V ← O+C
---------------
…ですよね?

述部でもきちんと、『並べると説明』です。
動詞でザックリと言った後、その動詞を説明する関係になっています。

動詞を単体で主語の後にポンと置いただけでは、伝えたい内容は伝えられません。
動詞で伝えようとする状況、状態、対象等を説明する言葉が必要になってきます。
それを説明する単語が目的語、補語として、後ろ側から前の動詞を説明している関係になっているのです。

これも「当たり前!」かもしれないですね(笑)
「そんなことが分かっても何の得にもならないんじゃない?」って?

そうなのでしょうか…?
ごめんなさいね。ここまでの内容でさえ、私にとっては「当たり前のこと」ではなかったのです。
これは英文を作るときの“感覚”に影響してくるのです。

いわゆる“動詞”とは、動作・行為の概念・意味内容を切り取ったもの(シニフィエ)を表記したもの(シニフィアン)でした。
『単語(シーニュ)は、概念・意味内容(シニフィエ)と表音(シニフィアン)が組み合わさったもの』と捉えると、
その次元では動詞も名詞も同じように捉えられるのではないか、と以前にこのブログで書いたことがあります。

そうすると…「前の要素(単語)を後ろの要素(単語)が説明している」すなわち『並べると説明』という次元において、
“主語と述語”、そして述部での“動詞と補語・目的語”との関係は、同じ感覚で捉えられるようになるのです。

この『同じ感覚で捉えられること』がとても重要だと思うのです。
私は、日本人が日本語を感覚的に話せるように、英語を感覚的に話せるようになりたいと思っています。
そのためには、「どのように捉えると感覚的に話しやすくなるのか?」「感覚的にどのように捉えると習得しやすくなるのか?」それらを意識しながら学んでいくべきだと思うのです。
私の今までの英語学習には、その視点が欠けていました。

もちろん、ここまでだけですと、あまりにも“ラフな感覚”過ぎるのは確かです。
上記5文型のような英語を読み書きするとき、“感覚的にできるようにする”ためには、もう一つ視点が加わります。
それが昨日お話させていただいた『穴は埋めろ』なのですが、ここまでに既にかなり書いてしまい時間が無くなってしまいました。

不完全燃焼ですが、今日はここまでです。

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