5文型のまとめ;働きかける“対象(O)”の意識のしかたが分かれ道
ここしばらく、英語の基本と言われている5文型を整理してきました。
正直なところ、5文型とこんなに真面目に向かい合ったのは生まれて初めてです。
こんなに奥深いものだとは思っていませんでした。
もっとサラッと整理できると思っていたのです。
ナメてはいけませんね(苦笑)
さて、まとめとして、改めて5文型を概観してみます。
まず、分岐点となるのが、いわゆる動詞(動作概念語)の“対象”があるのか無いのか?ですね。
この分岐点によって、英文の種類は『何はどうする』と『何はどんなだ』の大きく二つに分かれることになります。
そして前者の『何はどうする』は、SVO(第3文型)を基本型とし、いくつかのバリエーションに展開されるように考えられます。
・Oが無く、Sが“対象”となる第1文型
・Oが二つある第4文型
・Oがある状態になるように働きかける第5文型
また、後者の『何はどんなだ』は、動詞が働きかけるもののない特殊なカタチで『存在状態』を説明する文になると捉えられます。
かなり大雑把な捉え方ですけど。
図的に描いてみるとこんな感じでしょうか…
┌─────────┐
│働きかける“対象”│
└┬────────┘
└〔有〕┬ 対象が外にある(SVO)
│ │ ├─ 対象が二つある(SVOO)
│ │ └─ 対象をある状態にする(SVOC)
│ └─対象が中にある(SV)
└〔無〕─ 存在状態を表す(SVC)
う~ん、テキストベースでは、うまくかけないですね(笑)
それぞれの感覚はこうですね
──────────────────
・第1文型(SV)<V>の感覚:自分が“対象”、自律する感覚
・第2文型(SVC)<V+~>の感覚:(対象の無い)存在状態の説明『単なる説明』
・第3文型(SVO)<V+■>の感覚:(まず“対象”ありき)“力が及ぶ”感覚
・第4文型(SVOO)<V+■+■>の感覚:『受け渡し』の感覚
・第5文型(SVC)<V+■+~>の感覚:“対象”がある存在状態なるように働きかける感覚、仕向けていく感覚
──────────────────
このような感じですね。
なんだか一通り説明をサラッと読めばオシマイだと思っていたのですけど、なかなか大変でした。
学校で真面目に勉強していなかったから尚更ですね(笑)
このように改めて概観してみると、
主体と対象という二つの関係が明確に示されているように感じ、英語は形而上学的な西洋の言葉なんだなぁ~…と感じずにはいられません。
そして、これらが動詞を軸とした単語配列のカタマリとなって、文の中に顔を出すことになります。
文よりも小さなカタマリなので“句”と呼んでいいものと思うのですが、“動詞句”というとまた別の意味になってしまいそうです。
『チャンク英文法』では、『動詞を軸にした単語の配置(型)』によりカタマリになったものを“動詞チャンク”と呼んでいるようです。
こういう表現のしかたもあるのですねぇ~。
動詞は特別なように感じられますが、“動詞チャンク”が名詞と同じように何度も顔を出してもよいわけです。(文の意味に筋が通っていればですけど)
現在分詞や過去分詞などの修飾する句となったり、分詞構文となったり、to不定詞になったり。
動詞が“対象”の説明を必要とする言葉なので、動詞を引き合いに出すとそれに付随して説明をしなければならないことも出てくるだけのことのように思われます。
細かい部分では勉強が足りていませんけど、まず、英文法全体を概観できるようになってから、詳細を改めて勉強します。
取り敢えず、前にすすまなきゃ!
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント